2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

TRPGの魅力

――校舎裏の二人。 「お前、目障りなことしてるんじゃねーよ」 「……何のことだ」 「お前の話なんて、誰も興味なんて持ってねーんだよ」 「はっ、何を言うかと思えばそんなことか」 「……なんだと?」 「興味がなければ聞き流せばいい。別にお前に言ってるわけ…

タイトルをつけてみるテスト

――ある台風の日。 ガタガタ揺れる窓を見ながら、一人が言った。 「『たいふういっか』ってどうやって書くか知ってるか?」 二人目が答えた。 「『台風一過』だろ? それがどうしたんだ」 「いやな。こういうのも台風一過って言うのかな。と」 窓を見たまま、…

――ある日の仕事中。 「……なぁ」 一人の男が、後ろから同僚の肩に両手を置いて言った。 「……なんだよ」 少し気だるそうに同僚が声を返す。 男は心底イヤそうな顔を浮かべて言った。 「最近、残業多くね?」 「……しょうがないだろ」 同僚はため息混じりに言っ…

――とある放課後の会話。 「なぁ、今週末どっか行かね?」 男が友人に言った。 「悪いが、もう予定は決まってるんだ」 そう言って、友人は男に手帳を見せた。 男がそれを見ても、そこには何も書かれていない。 「何もないじゃないか。どういうことだ?」 不思…

――とあるバーにて。 「俺は思うわけだよ。酒を飲んでる間は嫌なことを全部忘れられるって」 一人の酔っ払いが言った。 「はは、わかりますよ。私もそうです」 気さくなバーテンがそう答えた。 「お? やっぱそうか。だから俺はなぁ……」 言いかけた酔っ払いを…

――二人の男の話。 「最近、珍しい花を買ったんだ」 一人目の男が言った。 「花? どんな花なんだ?」 二人目の男が聞いた。 「知らん。フラワーって書いてあったけど俺にはどう見ても小麦粉にしか見えん」 不思議そうに首を傾げる一人目の男に、二人目の男は…