――とあるバーにて。
「俺は思うわけだよ。酒を飲んでる間は嫌なことを全部忘れられるって」
 一人の酔っ払いが言った。
「はは、わかりますよ。私もそうです」
 気さくなバーテンがそう答えた。
「お? やっぱそうか。だから俺はなぁ……」
 言いかけた酔っ払いを、バーテンが制した。
「34980円ですよ。これで5度目ですね?」


断章のグリムⅡ」を帰りの電車の中で読みました。
私があの作者の本を読むのは「断章のグリム」シリーズが初めてなんですが、どうしたらあれだけ人間の生理的嫌悪感を引き出す描写が出来るんですかね? 不思議です。
しかし、話の流れは上手いんです。私も知らず知らず読みふけってしまいました。
で、


いつの間にか終点に着いてました。


……orz


まぁ、過ぎてしまったものは仕方ないので、気にしないことにします。
で、時計を見ると折り返しにはもう少し時間があるので、再び読み始めたんです。
しばらくして、


降りる駅を通り過ぎてました。


……OTL


助けてください。
(起きていたのに電車乗り過ごしたのは……、あ、前にも一回あったか)